一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~

ーーブブブ。


その時。彼のスーツのポケットから、スマホのバイブ音が聞こえた。画面を見てわずかに眉を寄せた彼は、すっ、とソファから立ち上がる。


「あー、ごめん。仕事みたい。」


コツコツと扉に向かう彼に目を丸くすると、彼はくるり、と振り返って口を開いた。


「もっと話したかったけど、今日のところはこの辺で帰るね。」


「!…今日のところは?」


「うん。毎日通うから。」


(!!)


毎日?!何言ってるんだ、この人!

まさか、本気で私を惚れさせようとしてるの…?!

呆気にとられて返事が出来ずにいると、彼はクールな表情のまま、さらり、と言った。


「もう俺のことをネットで調べるのはやめてね。嘘ばっかりだし。あ、彼女とか調べても別にいないから、心配ないよ。」


「!べ、別に心配していたわけでは…!」


思わずソファから立ち上がると、彼は、ふっ、と微笑んで続ける。


「でも、好きな女性のタイプだけはほんと。」


「え?」


「いつも笑顔で、気配りが出来る子。…俺、美香みたいな子が好きだよ。」


< 36 / 186 >

この作品をシェア

pagetop