一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
ーーブブブ。
その時。彼のスーツのポケットから、スマホのバイブ音が聞こえた。画面を見てわずかに眉を寄せた彼は、すっ、とソファから立ち上がる。
「あー、ごめん。仕事みたい。」
コツコツと扉に向かう彼に目を丸くすると、彼はくるり、と振り返って口を開いた。
「もっと話したかったけど、今日のところはこの辺で帰るね。」
「!…今日のところは?」
「うん。毎日通うから。」
(!!)
毎日?!何言ってるんだ、この人!
まさか、本気で私を惚れさせようとしてるの…?!
呆気にとられて返事が出来ずにいると、彼はクールな表情のまま、さらり、と言った。
「もう俺のことをネットで調べるのはやめてね。嘘ばっかりだし。あ、彼女とか調べても別にいないから、心配ないよ。」
「!べ、別に心配していたわけでは…!」
思わずソファから立ち上がると、彼は、ふっ、と微笑んで続ける。
「でも、好きな女性のタイプだけはほんと。」
「え?」
「いつも笑顔で、気配りが出来る子。…俺、美香みたいな子が好きだよ。」