一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
「ご飯…?私が、樹さんと?」
「うん。俺、今日はもう仕事ないし。二人っきりは嫌?」
「いえ、そういうわけでは…。えっと、どうしてわざわざ外食に…?」
「アンタは放っておくと、すぐコンビニ弁当で済ませようとするからね。」
うっ。
痛いところを突かれて押し黙る。彼の右手から、チャリ…、と車の鍵の音がした。
「ん。じゃあ、デート行くよ。」
「っ、デート?!」
「ただのご飯だと思った?俺たちは今、仮にも恋人同士なんだから。そう呼んでもおかしくないでしょ。」
すっ、と、握られる右手。この男、手慣れてやがる。
「て、手なんか繋がなくたって歩けます…!職場の前ですよ?!」
「別に誘導してるわけじゃないから。なに?恥ずかしいの?」
「っ…!また週刊誌に撮られたら…」
「いーよ。好きにさせとけば。」
(この御曹司…!自由人すぎる…!!)
こうして私は、まんまと彼のペースに巻き込まれるようにして、ホテルの駐車場に停めてあった車の助手席へと乗り込む羽目になったのだった。