一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
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「ここの店長と知り合いでさ。前から予約を取っておいたんだ。個室だし、変に周りを気にしなくていいよ。」
樹さんに連れてこられたのは、落ち着いた雰囲気のイタリアンのお店だった。高級ビュッフェにでも連れていかれたら…、なんてお財布の心配をしていたが、メニューに並ぶ値段は割とリーズナブルだ。
「好きなの選んで。決まったら言って。」
「あ、はい…」
さすが、イケメン。たぶん、こういう女子受けがいいお店をたくさん知っているのだろう。もしかしたら、何度も彼女を連れてきたお店かもしれない。
雑誌の向こう側の住人だった御曹司と二人で外食に来ているなんて、今考えてみると不思議な感じだ。メニューをめくる彼を見つめながら、ふと、この人もご飯とか食べるんだな、なんてバカなことを考えてしまう。
だって、世間からカリスマ扱いされて、メディアを通してしか見たことなかった彼は、私の中で二次元の人間扱いだった。
だから、そんな彼が人間らしい生活をしているのをみると、なんだか新鮮な気持ちになるのだ。
(よく見ると、やっぱり綺麗な顔してるよなぁ。まつげも長いし唇の形もいい。…どういう遺伝子を受け継いだらこんなのが生まれるんだろう。)