一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
…と、じぃっ、と彼を見やっていた、その時だった。
「決まったの?」
「えっ!あ、まだです…」
「なら、俺じゃなくてメニューを見なさい。」
「す、すみません…」
しまった。ガン見してたの、バレた。
小さく、くすり、と笑った彼。頬杖をつく姿でさえ絵になる。指示をすることに慣れた口調に、どきりとした。
やがて注文を決め、数分後に美味しそうな料理が運ばれてきた。海鮮をふんだんに使ったパスタから、ふわっ、といい匂いが立ち上り、手を合わせて一口食べると、思わず笑みが溢れる。
「美味しー…!」
「だろ?」
ローストビーフを口に運ぶ彼も、満足げに口角を上げた。
料理に舌鼓をうっていると、やがて他愛もない会話が始まる。
「そういえば、美香はホテルで働いて何年目?」
「今年で四年目です。大学を出てからすぐ就職したので。」
「へぇ、もう四年か。…そっか。学生の時はカフェでアルバイトしてたんだもんね。」
「えっ!なぜそのことを?!」
すると、彼は黙々と料理を食べながら答えた。
「面接の時、言ってたでしょ。」
(…っ!)