一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
「社員全員分の面接内容を覚えてるんですか?」
「まさか。化け物じゃあるまいし。……たまたま覚えてただけだよ。」
この超人スーパーエリートならあり得なくもない、なんて思ったが、そうではないらしい。
「美香は、なんでうちのホテルに?」
私は、えっと…、と過去を振り返りながら静かに答える。
「私のアルバイトをしていたカフェがランコントルホテルの近くだったんですが、お茶をしにくるお客さんが、いつか泊まりたいわね、なんていつもホテルの話をしていて…。そんな、みんなの憧れにされる場所ってすごいなぁって思って。」
「ランコントルホテルに興味を持った、と。」
「はい。実際、ホテルに泊まったお客さんは、みんな幸せそうでしたし。私も、笑顔を届ける一員になりたいなー…って。」
すると、彼はふっ、と笑って呟いた。
「じゃあ、そのお客様達には感謝しないとね。美香と俺を引き逢わせてくれたわけだから。」
「!…そ、そこは“美香とホテル”です。」
「つれないな。」