ワケあり同士による華麗なる政略結婚

だってそんな事言ったら彼に迷惑をかけてしまいそうだったから。


でも不機嫌そうに低い声を出す彼に、そんな風に思っていたからなんて言えない。




黙り込んで俯くと、彼の手が伸びてきて抱きしめられた。












『お前に足りないのは自信だな。卑屈になるな。自信なら俺がくれてやる。、、他の女にはないものをお前は持ってる。だからもっと自信持て。』

「は、、い。ありがとうございます。誠也さんにそんな事を言ってもらえるなんて、、とっても嬉しいですっ、、!ふふっ、、次はちゃんと誠也さんの妻だって言います。」







彼の言葉が嬉しくて緩んだ頬を隠しきれず、彼を見上げた。

すると彼の顔が近づいてくる。


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