ワケあり同士による華麗なる政略結婚

優しくキスを落とされ、思わず目を閉じた。



過呼吸の時とも初めてのキスとも違う、優しく啄むようなキス。

遠慮気味に彼の背中に手を回すと、抱きしめられた力が強まった。







そして口の隙間から彼の舌が優しく入ってきた。


「んっ、、。」


呼吸の仕方がわからなくて、空気を吸おうと口を開けるが隙間を塞がれて全く息が出来ない。








「ふぅっんんっ、、誠、、也さ、、んんっ。くるしっ、、!」




そう訴えれば、一瞬離れた唇。



そして彼が耳元で小さく呟いた。








『、、こういう時は鼻で呼吸するんだよ。キスの仕方もその先も全部俺が教えてやる。』






そしてまた塞がれる唇。


< 122 / 311 >

この作品をシェア

pagetop