ワケあり同士による華麗なる政略結婚
すると目の前にいた1人の男性が馬鹿にしたような表情を浮かべ声を上げた。
「はっ!まさか!!確かにあそこの副社長は数年前に結婚したとは聞いたが、実際結婚式も上げず相手の顔を見た人間も居ない。最近では会社内でも疑われ不穏な空気が流れていると聞いたが?君、金で雇われたんじゃないか?あの副社長がしそうな事だ。」
その言葉を聞いてカッとなってしまい、つい声を上げる。
「違いますっ、、!彼はそんな事しません!!!!父の会社と彼の会社は提携していて、、それでご縁がありましたっ、、!」
どんなに弁解しても、周囲の疑いの眼差しは増す一方でヒソヒソと聞こえる話声に俯きそうになってしまう。
彼の事を何も知らないのに、どうしてそんな事が言えるんだろう。
朝も日が上がる前から出勤して、日付を跨いでの帰宅。
たまに早く家に帰ってきても部屋の中から声が聞こえ、話している内容は仕事の話。