ワケあり同士による華麗なる政略結婚
こんなに日々仕事に明け暮れているのに、一体この人達は彼の何を見ていたのだろうか。
「、、私は彼ほど仕事熱心な方と会ったことはございません。いつだって会社の為に睡眠時間を削って日々仕事に追われていらっしゃいます。彼の努力を私は知っています。ですから誰に何と言われようとも私は彼の味方です!!!だって私は、、、彼の妻ですからっ、、!」
自分がこんな大勢の前で啖呵が切れるなんて思わなかった。
でも自分の行動に驚くと同時に清々しい気持ちにもなった。
だって嘘なんて一言を言っていない。
一緒に住んでいるからこそ分かる彼の凄さで、私しか知らない彼の姿。
だから白い目で見られても怖くない。
俯き気味だった顔を上げて、悪態をついた男性を真っ直ぐ見つめた。
すると目の前の男性はワナワナと震え始め大きな手を振り上げた。
「っ、、美人だからって、、随分と生意気な女だっ、、!この私に恥をかかせるとは!!!」
振り上げられた手が、こちらに振り下ろさせるのがわかって思わず目を閉じた。