ワケあり同士による華麗なる政略結婚
その後ろ姿をボンヤリ眺めていると、ぐっと腰を引かれた。
『、、遅くなって悪い。会場に着くなり、やたら騒々しいと思って近づいて見ればお前だったから、、正直驚いた。あまりの別人のお前の姿に戸惑ったくらいだ、、。』
そう呟いた彼の横顔から見えた頬は、少しだけ色づいている。
それを見てさっき大声で叫んだ言葉を聞いていたんだとわかり、一気に恥ずかしさが込み上げ全身が熱をもつ。
「す、すみません、、!ご迷惑、、でしたよね、、?」
『いや、そうじゃない。ただ、驚いただけだ。だから謝るな。』
抱き寄せられた彼の温もりにホッとして、緊張していた糸が切れてしまった。
途端に足が震えて次々と涙が頬を伝う。
「す、すみませんっ。誠也さんに会えたら、なんだがホッとして、、泣けてきちゃいました。広い会場で知り合いの少ない私にとっては知った顔を見つけるのは至難の技でした。」