ワケあり同士による華麗なる政略結婚


彼のコートの中に引き入れられ、優しく抱きしめられればまだ見ていたいなんてわがまま言えなくなってしまう。

それに理由だって私の身体を心配しての事だ。










「じゃあ、あと10秒だけ、、。」




彼に包まれながら心の中でカウントする。






だってこれが最初で最期の景色になるかもしれないから。

綺麗なイルミネーションを見つめていると何故だか涙が出そうになってしまう。

するとそんな私に気づいた彼が抱きしめる力を強めた。











『またいつでも連れて来てやる。だからそんな泣きそうな顔するな。』

「っ本当、、ですか?」

『あぁ。それに今日はこれで終わりじゃないだろ?次は何処に行ってみたい?』







この場を収める為の優しい嘘かもしれないが、また彼とイルミネーションを見れる、、?

そしてこれで終わりだと思っていたデートはまだ終わりじゃないと分かって涙も引っ込む。

あんなに怖かった外の世界も大好きな彼とならどんな場所でもいける気がしてくるから不思議だ。
















「で、ではっ、、!行ってみたい場所があるのですが、、っ。」


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