ワケあり同士による華麗なる政略結婚


バーテンダーの男性は、相当驚いたようで静かな店内で声を上げた。

その声に驚いて思わず肩が上がってしまう。

それでも彼の知り合いであろう男性に深く頭を下げて笑顔で挨拶をした。









「も、本宮美麗と申します。どうぞ宜しくお願い、、いたします。」

『響、ボリュームを抑えろ。、、、美麗が怖がってる。』

「だって驚くでしょ!?〝あの〟誠也が嫁連れてくるなんて!!!しかもお前は溺愛系か!?予想外過ぎて声もデカくなるわっ!!つうか美麗ちゃん、控えめでめちゃくちゃ可愛いしっ!!!」







驚きを隠せないのか男性は、カウンターから身を乗り出し間近でジッと見つめられた。





「っっ、、!」


さすがにそれには少し怖くなって俯くと、彼がその男性をカウンターに押し戻した。











『響。』






彼の咎めるような低い声がやけに耳に響いて、恐る恐る顔を上げると困ったように笑う男性がカウンターに戻り優しく笑いかけた。







「親友にそんな殺気立った怖い顔するなよ。、、分かったよ。怖がらせてごめんね?美麗ちゃん。俺、神谷 響。誠也とは学生の頃からの仲でね?ここのオーナーしてます。どうぞ宜しくね?」


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