ワケあり同士による華麗なる政略結婚


響さんは頬杖をつきながらカウンター越しに優しい視線を向けてくるが、それがお世辞だと分かっているから素直に喜べない。


一気にアルコールを流しこんで、隣の彼のを見つめた。

お酒の力を借りないと素直に聞けないと思ったからだ。










『そんなに一気に飲んで大丈夫か?喉が乾いてたか?それとも意外と強い方なのか?』



心配そうな表情を浮かべる彼の手を握って真っ直ぐ言葉を発した。













「誠也さんはどんな女性がタイプですか?」







『、、、は?』



突然の問いかけに目を見開いて驚く彼に、更に畳み掛ける。








「大人っぽいセクシーな女性ですか?それとも知的な?こんな私でも頑張れば誠也さんの理想の女性になれますか?、、私、、誠也さんの理想の、、、に、、なりたい、、んで、、、す、、だって、、こんなに、、す、、。」





困惑した表情を浮かべる彼が何故だかどんどんボヤけてしまって、最後の言葉を言い終わる前には目の前に飲みかけたカクテルが見えた。

そこで自分がテーブルに上半身を預けているのが分かった。



アルコールが回ったのか、身体がフワフワして心地いい温もりの中意識を手放した。







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