ワケあり同士による華麗なる政略結婚

美麗の後ろを通り過ぎた男が、連れが待つ席に戻った途端その男達の会話が聞こえた。








「そこのカウンターにすげー美女が寝てる。俺まぢストライクだわ。」

「顔は見てないけど、そんなにいい女だったんだ。確かあの子、響さんと会話してたから知り合いじゃないか?」

「まぢ?じゃあ、紹介してもらおうかな。しかも良いのは顔だけじゃなくて身体も。カウンターに伏せて寝たけど胸元から胸がこぼれ落ちそうだったわ。」






隣の美麗を見ると、あの男が言うようにザックリとあいたワンピースの胸元から谷間が見えている。

舌打ちをしながら咄嗟に着ていた上着を眠る美麗に頭から被せ、男達に鋭い視線を向けた。





するとそんな視線に気づいた男達は、焦ったように視線を外した。













「こらこら〜、常連さんにガン飛ばすのやめてくれないかな〜〜?不景気なんだからこれ以上減っちゃうと困るよ。」


一通りサービスし終えた響が、グラスを拭きながら戻ってきた。







『お前がもっと相手してやれば、客なんていくらでも取れるだろ。』

「女性客ばかりだとちょっとね。ここ、ホストじゃないからさ。それより、、そんなに大事なんだ?誠也がそんなに独占欲丸出しな所なんて初めてみたんだけど?女なんか性欲処理くらいにしか思ってたかっただろ。そんな誠也が一度も抱いてないってだけでも驚きなのにそんなに大事にしてるなんてな。やっぱ社長令嬢は無下に出来ないってやつか?」







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