ワケあり同士による華麗なる政略結婚


マコちゃんの視線が左手に移って、目を細めたのに気づいてよく見ているなと苦笑いを浮かべる。








「彼に、、そんな深い意味なんてないよ。ただ単に形式上必要だったから贈っただけだと思うし、、。」

「でもなんとも思ってない相手に指輪なんて送らないわよ普通。って、、もしかして、、まだ美麗の気持ち、伝えてないの?」

「だって好きだなんて伝えても、きっと困らせるだけだよ。彼ね、、私以外にも親しくしている人がいるみたいでね、、?」







俯き加減に呟くと、眉をひそめ身を乗り出してきたマコちゃん。












「それどういう意味?美麗というものがありながら他の女にも手を出してるって事?!?!信じられないっ、、!!美麗はそれでいいの?!」

「いいも何も私にそれに何か言う権利なんてないから、、。」

「はぁっ!?結婚してるんだから、嫁である美麗には文句いう権利はあるでしょ?!?!」







食事中である事も忘れ、声を上げて立ち上がるマコちゃんを慌ててなだめる。






「マコちゃん落ち着いてっ、、!?ここレストランだよ!?!?私なら大丈夫だから、、ね!?」

「これが落ち着いてられる訳ないでしょう!?旦那に会わせて。文句の一つくらい言わないと気が済まないわよ!!ほら、行くわよっ!美麗!!」

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