ワケあり同士による華麗なる政略結婚


不審に思いながらも玄関に向かい、ドアを開けるとそこには長身の綺麗な顔立ちをした男の姿が。











「、、こんばんわ、貴方が本宮誠也さん?美麗、、起きてます?明日にしようか迷ったんだけど、コレが無いと困るだろうと思って届けにきました。」





そういってニッコリと笑う男の手にはあいつの携帯。

そして鼻をかすめる香水の香り。











その香りを嗅いだ瞬間、一気に怒りが頂点に達して玄関先の壁へと男を叩きつける。

そして相手を射殺さんとばかりに睨みつける。










『あいつとはどういう関係だ、、?』




叩きつけられた背中の痛みで表情を歪めた男だったが、俺の問い掛けに含みのある笑みを浮かべた。






「、、予想外な反応。話を聞いてる限りだと片想いだと思っていたけど、、もしかして違うの?」

『、、あ?訳の分からないこと言わずにさっさと質問に答えろよ。』

「どういう関係って、、、そんなの2年そこら前に結婚した貴方なんかよりも深い関係に決まってるでしょう?」









目を細め、馬鹿にしたように微笑む男の顔の横ギリギリに拳を叩きつける。





『あいつの名前を気安く呼ぶな!!』




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