ワケあり同士による華麗なる政略結婚
そして綺麗な受付の女性に声を掛ける。
「お仕事、大変お疲れ様です。わたくし、本宮美麗と申します。本日は誠也さんから急ぎの用でこちらに来るようにと申し付けがありまして、お伺い致しました。」
「左様でございましたか。副社長からはもし、奥様がこちらにお越しになるような事があれば受付まで迎えに行くので直ぐに連絡を、、とのことなのですが、あいにく副社長は株主総会に出られておいでですのでこちらでお待ちになられますか?」
「む、迎えだなんてどんでもないっ、、!お忙しい誠也さんのお手を煩わせるなんて!!もし宜しければ、資料室の場所をお教え頂けますか?そちらで終わるのをお待ち致します。」
「え、、?資料室でですか?あそこは社員もあまり立ち寄らない所でして、そんな所に奥様をお1人で行かせるなんて、、きっと副社長が知ったら私が怒られますっ、!!」
慌ててふためく受付嬢に優しく笑い掛ける。
「ふふ、誠也さんはそんな事で怒ったりされませんよ。秘書の澤村さんの話だと資料室は3階の奥だと伺いました。少し迷っても株主総会が終わるまでにはたどり着けると思いますので、特に不都合がなければこのまま向かわせていただきます。それでは、失礼します。」
「あ!奥様っ、、!?」
困惑する女性に頭を下げて受付を後にした。
エレベーターに乗り込み、3階へと目指す。
昔の私には考えられないエレベーターという密室空間も今では大丈夫になった。