ワケあり同士による華麗なる政略結婚


一階から一緒に乗ってきた男性と目があって、小さく会釈をして微笑んだ。

すると男性も優しく微笑んで会釈を返してくれた。






そんな小さな事でさえ嬉しく感じる。





目的の3階に着き、降りようとすると男性が〝開〟ボタンを押しながらドア付近から離れた。

その優しい心遣いに胸が暖かくなる。






「お気遣い、ありがとうございます。」

「いいえ。会社とはいえ3階はあまり人がいない階ですから、気をつけて下さいね。貴方のような綺麗な女性が一人歩きしていると変な気を起こす輩がいるかもしれませんから。」

「えっと、、気をつけます。ではお先に失礼します。」







よくわからない事を言われたが、一応言葉を返してエレベーターを降りた。






エレベーターが閉まるとシーンと静まり返る。

受付の人もさっきの男性が言っていたようにあまり使われていない階なのか、心なしか薄暗い。





少し気味が悪い感じがするが、それでも彼が言った通りの場所へと目指す。



「えっと、、1番奥の。あ、ここかな。」










ドアの入り口の上の方に〝資料室〟と書かれているプレートを発見した。


一度深呼吸してから、ドアノブに手を掛け中へ入る。
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