ワケあり同士による華麗なる政略結婚
「、、っ困ったな。これじゃ彼を困らせちゃう。」
必死に涙を拭って涙を止めようとするが、彼との別れがツラくて止まらない。
両手で顔を抑えて声を殺していると、突然電気が消えて背後からドアの開く音が聞こえる。
「っ、、、!」
その物音に彼がやってきたのだと分かって、身体が硬直する。
まだ会議が長引くと思っていただけに、心の準備が出来ないままその時がやって来てしまった。
ゆっくりとこちらへ近づいてくる足音に振り返ることが出来ず、俯いていると背後から急に抱きしめられた。
その瞬間、知らない香りに全身が震えて上がる。
声を上げようとするとゴツゴツとした手で背後から口を塞がれ、耳元で呟かれる。
「しっ。騒がないで。この階は人が来ないからっていっても誰かに見られるのは嫌でしょ?静かにしてたらちゃーんと可愛がってあげるから。」
少し息遣いの荒い低い声に鳥肌が立つ。
震える身体を奮い立たせて必死に体を動かすが、ビクともせず塞がれていない方の手が服の中に入ってくる。
「っ、、!!」
「、、いい身体してるね。さすが副社長夫人だ。」
その指先に身体中を弄られ、気持ち悪くて吐き気が止まらない。
暗闇の中、目がようやく慣れてきた頃に背後の男に何処から持ってきたのか分からない紐で両手を縛り上げられ床へと組み敷かれた。