ワケあり同士による華麗なる政略結婚
「いやっ、、!誠也さんっ、、!!!!っ、、助けてっ!!!!!!」
急に声を上げた私に驚いた男が、慌てたように声を荒げた。
「っおい!声を上げるなっ!!」
「いやっ!!誠也さん以外の人とだなんてやっぱり嫌っ、、!!誠也さんっ、、誠也さんっ!!!誠也さんじゃないといやぁ、、、!!!」
「黙れって言ってんだろ!?」
それでも彼の名前を呼び続ける私に対して、男は凄い形相でこちらを睨みつけ手を振り上げた。
その瞬間、殴られるのを覚悟して目を瞑った。
だって彼の温もりを上書きされて汚されるくらいなら、殴られる事なんて怖くない。
貴方から貰った温もりは私だけのモノ。
例え何度も殴られようともそれだけは渡さない。
最後に空気を大きく吸い込んで愛しい彼の名前を叫んだ。
「誠也さんっ、、!!!!!」