ワケあり同士による華麗なる政略結婚
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いつも以上に早く出社した事で誰もいないオフィスへと足を踏み入れる。
部屋に着くなりに仕事を始めた。
今日は早めにカタを付けて、美麗の元に戻る。
そして正直な気持ちを打ち明けよう。
キーボードを叩いて画面に集中していると、ドアをノックする音がして顔を上げた。
入ってきたのは父親で、もうそんな時間かと時計に目を向けた。
「今日はいつもに増して早いな。急ぎの仕事が何かあったか?」
『いや、今日は早めに仕事を終わらせて退社する。』
「ん?あぁ!確か今日はお前達がお見合いで顔を合わせて日だったな!それでか。お前達もようやく夫婦らしくなってきたな。いい兆候だ。」
『、、3年前の今日だったか?』
入籍日さえいつだったか怪しい自分にとって、あいつと初めて会った日なんて覚えている訳もない。
聞き返す俺に呆れたような声を出す父親。
「なんだ、、覚えてないのか?私はよく覚えている。その日を楽しみしていたからな。一度だけ幼い頃に美麗ちゃんを見た事があったが、まるで天使のように可愛かった。お前も珍しく楽しそうにしてたじゃないか。」