ワケあり同士による華麗なる政略結婚


集中して早く仕事にカタをつけたいのに、アイツのことが気になって仕方ない。








まだ眠ったままか?

それとも目を覚まして泣いているのだろうか。





もしくは俺との生活に失望して出て行った?



あいつには元々一人暮らししていたあいつ名義の部屋はそのまま契約すると言ったが、実は先月勝手に解約した。







逃げる場所を奪って逃げられないように必死で、そんな自分の行動には驚くばかりだ。

人に執着しない自分をここまでさせる唯一の女。









大事にしたいと初めて思えた女。






それなのにもう既に結婚している事を良い事に気持ちを伝えなかった。

挙句傷つけてアイツの思いまでも踏みにじった。




今更どのツラ下げてと思わずにはいられない。










長い沈黙の中俯いたままいると、深い溜息が聞こえ肩を叩かれた。





「、、2人の間に何があったかは知らないが後悔している暇があるなら行動しなさい。お前達は夫婦だろう?美麗ちゃんもきっと分かってくれるさ。」

『、、そうだな。それと一つ言い忘れてたが、秘書の澤村を俺の秘書から外してくれ。』

「澤村くんを?あんなに優秀な人材をか?」






突然の事に怪訝な顔をする父親。

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