ワケあり同士による華麗なる政略結婚
頭を下げて颯爽に部屋を出て行く澤村を追いかけるように父親も出て行った。
きっと今後の事を伝える為だろう。
1人静まりかえった部屋で気を引き締めてから仕事に没頭した。
株主総会の始まる時刻もあっという間で呼びにきた澤村と急いで会社で1番広会議室へと急いだ。
長い総会の中、やはり考えるのはあいつの事ばかりで株主総会の内容はあまり入ってはこなかった。
2時間ほどの長い総会も終わり、1人席を立ち上がり小走りで後にした。
一度部屋へ戻り、残りの仕事を鞄に詰めて帰宅する準備をしていると突然内線が鳴った。
急いでいるところに鳴り響く内線にイライラしながらも仕方なく受話器を取る。
『はい。』
「副社長、お疲れ様です。受付からです。株主総会の方は終わられましたか?」
『今終わった所だ。、、誰かしらのアポか?悪いが今から帰宅する。また別の日にして欲しいと先方には伝えてくれ。』
「いえ、お客様でもお取引き様でもなく奥様が、、。」
受話を置こうとした所で聞こえた言葉にもう一度受話器を耳に当て声を上げる。
『美麗がどうかしたのか?!』
「1時間ほど前の、、副社長が株主総会に出席されている時間帯に会社の方にお越しになりました事をお伝えして置こうと思いまして。」