ワケあり同士による華麗なる政略結婚

浴室の鏡に映る自分に視線を向けると、シャワーで冷えた筈の体は全身真っ赤になっていて茹でダコのようだ。







「やだっ、、!なんでこんなに赤いの?!もしかして熱が出たのかなっ、、?風邪ひいちゃったのかも。」



着ていた部屋着は濡れてしまったので、そのまま軽くシャワーを浴びたが身体は火照ったまま。

しかも風邪の症状である寒気や頭痛などは全く無く、あるのは体の火照りと胸の高鳴りだけ。









新しい部屋着に着替えて一度部屋に戻り、体温を測ってみたが熱はなく頭を傾げる。










「じゃあやっぱり新たな男性恐怖症の症状なのかも、、。寧ろ悪化しちゃったって事?どうしようっ、、!」




ウロウロと部屋を歩き廻っていると、スープをひっくり返したままの床が目に入り慌てて掃除を始めた。

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