ワケあり同士による華麗なる政略結婚
そう言うと、ドアの前から彼の気配が消えた。
そっとドアを開けて見ると、床には軟膏と包帯が置いてあってそれを見た途端、ふわっと胸が熱くなった。
私の為にわざわざ、、?
そう思うと居ても立っても居られなくて、それを手にとって突き当たりの部屋に足を向けた。
広すぎる部屋にはいくつも個室があり、正直ついさっきまではどこが彼の部屋なのか知らなかった。
彼が嫌がらないようにと詮索しないようにしていた。
でも彼が教えていったのだから、それは来てもいいと捉えていい筈だ。
教えてもらった部屋の前に立ち、深く深呼吸をしてからノックをする。
「あの、、私です。」