ワケあり同士による華麗なる政略結婚
少しムッとした声を出す彼に、慌てて声をかける。
「い、いつでも仰ってください!こんな素朴な家庭料理で宜しければいつでもお作り致します。リクエストだって承りますよっ、、!?」
『じゃあ今度はハンバーグを頼む。特別なやつじゃなくていい。お前が普段作るハンバーグを食べてみたい。』
表情を緩ませながら、頭を優しく撫でられた。
「はいっ、、!お任せ下さい!!!ハンバーグは少し自信がありますっ、、!食には煩い友人のマコちゃんお墨付きですからっ。」
『そうか、、なら楽しみにしてる。湯当たりした所で料理させて悪かったな。時間ももう遅い。今日はもう寝ろ。』
優しく撫でられていた手が離れてしまって、寂しさが一気に押し寄せてきた。
でもその一方でまだ湯当たりが続いていたのか頭がぽーとしたままだった為、彼の言う通りに休む事にした。