ワケあり同士による華麗なる政略結婚
ここはあくまでも彼の家。
それなのに私が無断で誰かを呼ぶなんて絶対に駄目だと思っていた。
ただでさえプライベートな空間に人の気配があるのが駄目な人なのに、そんな事言われるなんて信じられなくてつい聞き直してしまう。
「、、本当に、、ここに私の友人を呼んでもよろしいんですか?」
『だからいいって言ってるだろ。、、ここはお前の家だ。お前の友人なら信用もできるからな。』
私を信頼してくている言い方に、胸が熱くなって静かに俯いた。
、、ここは私の家だと思っていいんだ。
嬉しくてつい笑みが溢れる。
「はい、、ありがとうございます、、。」
すると何か頬に触れる感触がして顔を上げると、彼の大きな手が頬に触れていた。