ワケあり同士による華麗なる政略結婚
マコちゃんは唯一の小学生からの仲。
家が近所だったこともあって、昔は随分一緒に遊んだ。
身体が弱い私の為に、家の中で遊ぶことばかりだったがそれでも嫌な顔一つせずに側にいてくれた大切な人。
うちの家族も最初は戸惑っていたが、今ではマコちゃんの事情を受け入れていて友人というよりも家族のような存在だ。
手術成功後は違う学校に通ったが、それでもマコちゃんは頻繁に会いに来てくれた。
お互い何でも話せる間柄で、今も昔もマコちゃんには何度もお世話になっている。
男性恐怖症を発症してから特訓にも何度も付き合ってくれたけど、一向に治る兆しは見えなかった。
別居婚を解消したことは報告はしていたものの、それ以外の詳しい事は一切話しておらずマコちゃんに彼と住む部屋を案内するのも今日が初めてだ。