ワケあり同士による華麗なる政略結婚
優しく微笑んでくれるマコちゃん。
「、、ありがとう。私も大好きっ。マコちゃんが居てくれたから今の私がいるの。」
「何言ってるのよ。それ、、こっちのセリフよ。私の方が美麗の存在に助けられてきたんだから。たとえ美麗が結婚しようとも私達はずっと親友よ。」
「うん、、、。」
マコちゃんはいつだって欲しい言葉をくれる。
辛くて落ち込んだ時は、直ぐに駆けつけて励ましてくれてこんな私に自信をくれた。
私の大切な親友。
そんな親友を初めて部屋に招き入れる。
「はい、どうぞ。」
マコちゃんは部屋に入るなり、辺りを見回し部屋をウロウロとしている。
「マコちゃん、お茶にする?それともコーヒー?紅茶もあるよ?」
「んーそれなら紅茶がいいわ。駅前のクッキー買ってきたの。それをお茶菓子にしてゆっくり話でもしましょうか。」
マコちゃんはバックから有名なロゴの入った紙袋を出してみせた。
「わっ!あそこのクッキー並ばないと買えないんだよ?!忙しいのにわざわざ買ってきてくれたの?嬉しいなぁ〜。」
「ふふ、愛しの美麗の為だもの。」
綺麗な顔立ちのマコちゃんがウインクすると本当に様になる。
マコちゃんは昔からモデルのような体型で、スカウトにも何度もあっていたが選んだのはモデルを影で支えるメイクアップアーティストという道。