ワケあり同士による華麗なる政略結婚
マコちゃんは、困ったよう優しく微笑んだ。
「ま、私は特別に嗅覚が鋭い方だからね。、、、それより一体何がどうなったから突然同居することになった訳?私に相談も無しに、、結婚の時もそうだったわ、、。一言くらい相談してくれても良かったのに。」
落ち込んだ素振りを見せながら上目遣いでこちらを見つめてくるマコちゃんに、苦笑いを浮かべた。
「、、相談しなくてごめなさい。でもずっと家族みんなに迷惑かけ続けてきてようやく恩返し出来ると思ったの。確かに勢いおいで結婚を決めた所はあるけど、、。」
「まあ?結婚相手が別居婚を望んだから今まで続いたところはあるけど美麗の体質じゃ男と同居なんて無理でしょ?、、今の暮らしも相当大変なんでしょ、、?私に連絡しなかっただけでもう何度も病院に運ばれたんじゃないの?」
「実はね、、自分でも驚いてるんだけど、、、ここに越してきて一度もないの。」
その言葉にマコちゃんは驚いて立ち上がった。