ワケあり同士による華麗なる政略結婚
そんな自分から変わりたくて、半年という期限付きで彼と同居することになった事。
その日、彼と初めて2人きりなって起こしてしまった発作に人目も気にせず抱きとめて手を差し伸べてくれた事。
声を聞いただけで体が震えていた彼にその日から何故か発作が起こらなくなった事。
それから火傷の事や今朝のキスの事まで洗いざらい話した。
マコちゃんは時に声を上げたり、驚きすぎて口を開けたままにしていたりと見ていて面白かったけど、最終的には納得したように頷きながら話を聞いてくれた。
全てを話し終わると一度、大きなため息をついてダイニングテーブルにうな垂れた。
「、、まさか惚気を聞かされると思ってなかったから正直、驚いたわ。」
そう呟くとマコちゃんは、額に手を当てて暫くの間黙り込んでしまった。
「惚気、、って?私、惚気じゃくて真剣に悩んでてそれで、、相談に乗って欲しくて。」