執事の君に愛されて……
「私は、大丈夫ーーーー。
絶対に、負けない!
零が側に居なくても、零が来てくれる間ーーーー我慢ぐらいできるから。

だからね、私はいいの。
マイだけは、絶対に守って下さいっ」


ーーーー。


泣いちゃダメ。
決心が揺らぐーーーー。
強くいなきゃ、私はもう"大人"だ。


社会に出たら、辛いことがたくさんある。
その中で、戦うってマイと約束した。


「ーーーーじゃあさ、やる気になる為に、欲しいんだけどっ」

欲しい?

何がーーーー?、そう思うのもつかの間。

零の腕の中にいた私は、違う腕の中に居た。


「ーーーー!おい、何してんだ!」

零ーーーー。

「大丈夫、何が欲しいんですか?」

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