大人の恋は複雑で…素直になるのは難しい
思いつくのは、一つの方法…
俺のものだと知らしめる印しかなかった。
痕をつけるのは隙を見てつけれるが、それだけじゃ俺の今の気持ちはおさまらない。
隙があるから、あんな男に言い寄られるんだ!
昔からそうだった…飲んで色っぽくなる菜生は隙だらけで、近寄る男達をどれだけ排除してきたか!その当時から、彼女が好きだったんだなぁと実感。
俺以外の男に隙を見せたらどうなるか⁈少しお灸を据えなければ、きっと自覚なしに隙だらけでいる。
彼女には俺以外に隙を作らないと思うまで身をもって実感してもらおう。
『朝までコースだからな』
彼女の耳元で囁くと、意味を理解した菜生は真っ赤になって挙動不審になるから、
「明日、休みでよかったよなぁ」
更に、追い打ちをかけた後、困惑している彼女の手を繋ぎ直して、どうお灸を据えてやろうかと思いを巡らせていたら、なんだかんだと理由をつけ逃げようとする菜生がいて、自分のマンションにほぼ強引に連れ帰った。
宣言通り、朝まで彼女を抱いた俺は、清々しい朝を迎えていた。
菜生には身をもって、他の男に隙を見せたら足腰が立たなくなるまで抱かれるという、刷り込みに成功したからだ。