あの時からずっと、君は俺の好きな人。
新幹線は怖い。二度と乗りたくなんてない。目にするのすら、しんどい。
だけど、私はみんなと一緒に大阪で楽しく過ごしたい。モノクロだった世界に、最近やっと色が付いたのだから。
私はそのきっかけをくれたみんなとーー水野くんと。修学旅行を心から楽しみたい。
「よし、じゃあ俺と一緒に次の新幹線乗ろう」
「え……?」
「みんなよりは遅れて到着になっちゃうけどね。もしまだ怖いんなら何本か見送ってもいいしさ。行きたいんなら行こうよ」
水野くんはいつもの人なっつこい笑みを私の隣で浮かべて言った。
その微笑みを至近距離で見た瞬間、私の中で蠢いていた恐怖が薄まる。
ーー水野くんと一緒なら。隣にいてくれるのなら。
私、新幹線に乗れるかも。
「ーーうん」
私が顔を綻ばせて頷く。それを見た水野くんは、笑みをさらに濃くした。
だけど、私はみんなと一緒に大阪で楽しく過ごしたい。モノクロだった世界に、最近やっと色が付いたのだから。
私はそのきっかけをくれたみんなとーー水野くんと。修学旅行を心から楽しみたい。
「よし、じゃあ俺と一緒に次の新幹線乗ろう」
「え……?」
「みんなよりは遅れて到着になっちゃうけどね。もしまだ怖いんなら何本か見送ってもいいしさ。行きたいんなら行こうよ」
水野くんはいつもの人なっつこい笑みを私の隣で浮かべて言った。
その微笑みを至近距離で見た瞬間、私の中で蠢いていた恐怖が薄まる。
ーー水野くんと一緒なら。隣にいてくれるのなら。
私、新幹線に乗れるかも。
「ーーうん」
私が顔を綻ばせて頷く。それを見た水野くんは、笑みをさらに濃くした。