あの時からずっと、君は俺の好きな人。
マイペース男子もたった2週間の我慢で自分の悪行を告げ口されないなら、仕方なしに思ったのだろう。

思いのほかあっさりと内藤くんは了承した。

みんなの拍手が再び起こった。選ばれなかった男子は安堵の表情を浮かべている。

ーーと、いうことはついに。


「はい。無事に男子は3人決まりました。次は女子の立候補者を募りまーす」

「ーー誰かいませんか?」


水野くんの呼びかけに私も一声添える。しかし女子の方は難航しそうだ。

私は水野くんのように、強引に名指ししたり脅しを仕掛けたりして、笑って許されるようなキャラじゃないから。

私はクラスにそつなく溶け込む、目立たない吉崎さんなのだ。そして事故のことを気にしてか、深く私に入り込もうとする人間はいない。


「あー……私。やります」


すると美結が恐る恐る、といった表情で挙手してくれた。私が係になってしまったことに対する責任を感じているのだろう。
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