ねえ、きみがすき



でも確かに、細かい道案内しなくてもこの辺りの道をスイスイ歩いているから変だなとは思ったし。ていうか道案内してない時点で気付くでしょ、あたし!



…今日は一体なんなんだ。



トイプリのメンバー4人が同じ高校だったことに驚いたり、シオンが同じとこに住んでるって知ったり。



最高なことだとは思うけど、心臓がもちません…




【きみのこと、どこかで見たことあると思ってたんだけど、この間エレベーターで会った?】



画面を見せながら、シオンが首を傾げてる。



かわいい……じゃなくて。



「うん、多分。綺麗な金髪の人がいるなって思ってた」



あれがシオンだったなんて、未だに信じられない。



そんなことを思いながら、あの日と同じようにエレベーターに乗る。



「…5階でいい?」



聞けば、これはコクンと頷いた。


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