お嬢様は恋をしません。
「なんかあった?」
「クモがいるの。そこにっ。クモが…っ」
莉緒の指差す方向を見ると、1センチにも満たない小さなクモらしきものが天井からぶら下がっていた。
「取ればいいの?」
「はやくっ」
莉緒は俺に叫び散らして、布団を被った。
俺はジャンプしてクモの糸を引っ掛けてクモを指に吊るす。
そのまま窓から放り投げた。
「ん、取れた」
「…ありがと」
「虫苦手なんだね」
「…うるさい」
布団から顔だけ出してムスリとしている。
「…寝るの。出てって」
「はいはい、おやすみなさい」
あとあとシュウさん聞いたところ、莉緒は虫が全くダメらしく出るたびに呼ばれるから気をつけろ、らしい。
「クモがいるの。そこにっ。クモが…っ」
莉緒の指差す方向を見ると、1センチにも満たない小さなクモらしきものが天井からぶら下がっていた。
「取ればいいの?」
「はやくっ」
莉緒は俺に叫び散らして、布団を被った。
俺はジャンプしてクモの糸を引っ掛けてクモを指に吊るす。
そのまま窓から放り投げた。
「ん、取れた」
「…ありがと」
「虫苦手なんだね」
「…うるさい」
布団から顔だけ出してムスリとしている。
「…寝るの。出てって」
「はいはい、おやすみなさい」
あとあとシュウさん聞いたところ、莉緒は虫が全くダメらしく出るたびに呼ばれるから気をつけろ、らしい。