一姫ニブス。~世界で一番大嫌いな姉~
「私のこと疑ってるの?」
愛実の表情が一変して強気な態度で言い放つ。
「……………」
何も言えずにうつむく私。
腹は立つけど
愛実が怖くて言い返せない。
こんなことされてもまだ嫌われたくないって思う私は
本当に情けない。
仲間はずれにされて
一人ぼっちにされるのが怖い……
「ねぇ!!聞いてんの!!!」
愛実の強い口調に一瞬ビクッとした。
でも、
このままじゃだめだ。
言い返さなきゃ!!!
ぐっと顔をあげて
仁王立ちする愛実の顔を見る。
「だって物が無くなっていつも見つけるの愛実じゃん!下敷きとかノートとか…今日も愛実が取って隠したんでしょ?
なんでこんなことするの?急に仲間はずれにして悪口言ったり…
そういうの嫌なの!」
愛実に向かって初めて強い口調で言い返す。
今まで溜めていた自分の中のモヤモヤが一瞬スッキリした。
だけど、
そんな私の気持ちは愛実には響かなかった。