焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
その後、遅れて戻ってきたインストラクターの運転する車で戻り、シャワーを借りて着替えようとしたんだけど……。

「ほら、杏。後ろを向いて」

「いや、ひとりでも大丈夫だから」

狭いシャワールームで迫る蒼に必死に抵抗する。

蒼はひとりじゃ大変だろうし、心配だからと言って同じシャワールームに入ってきた。私のウエットスーツを脱がせようとしてくれているわけだけど、なんかちょっと恥ずかしい! それに下は水着だし。

だから必死に抵抗していたものの、それも虚しく彼によって脱がされていく。

だけど意外と濡れたウエットスーツを脱ぐのは一苦労で、手伝ってもらってよかったかもしれない。

なんて思っていられたのは脱がされるまでで、下に着ていた水着を見られると羞恥心に駆られる。

「あ、えっと……ありがとう」

なにも言わない彼に耐えられなくて自分から言うと、蒼は照れくさそうに視線を逸らした。

「いや。……そう、だよな。ウエットスーツの下は水着を着ていたんだよな」

「えっ?」
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