焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
夜風が心地よくて、微かに塩の香りがする。海を間近に感じることができると、どうしても今日のことを思い出す。

「今日は本当、色々とごめんね。もっと運動して体力つけないとだね」

行きだけで泳いでかなり体力消耗しちゃっていたし。足がつらなくても、自力で海岸まで戻れていたか怪しかった。

仕事は力仕事の時もあるし、足を使って移動する時間も多いから体力には自信があったんだけどな。情けない。

苦笑いしながら言うと、蒼はクスリと笑った。

「じゃあ足が治ったら、毎朝俺と一緒にジョギングしようか?」

「する! あ、でもそうしたら朝食の準備が……」

毎朝蒼は、宿舎周りを走っている。その間に私は洗濯物を干したり、朝食の準備をしている。

だけど一緒に……となると、今より早く起きないと間に合わなくなるし。

そんなことをグルグル考えていると、彼はコツンと私の頭を突いた。

すぐに蒼を見ると彼の唇は優しい弧を描く。
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