焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
「朝食の準備なら、戻ってきた後にふたりですればいいだろ? ……約束、忘れたのか? 家事はお互い協力してやろうって。杏がすべて抱え込む必要ないんだから」

蒼……。

「それと宿舎のことで、なにかあったらいつでも俺に相談して。……杏には俺のせいで、窮屈な思いをさせている分、どんな時も力になりたいと思っているから。どんなことでもいい、だから隠さず溜め込まずに話すこと」

人差し指を立てて言う彼に、笑みを零しながら「はい」と返事をすると、蒼は満足げに笑う。

「じゃあそろそろ寝ようか。明日も朝から飛行機の時間ギリギリまで回るんだろ?」

「うん、そうだね」

踵を返し、部屋に戻ろうとすると彼は軽々と私を抱き上げた。

「きゃっ!?」

突然宙に浮いた身体に声を上げ、彼の首元にしがみつく。
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