焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
部屋に戻るとゆっくりとベッドに下ろされる身体。すぐに彼が覆い被さってきて、自ら手を伸ばした。


五日間、ずっとそばにいてたくさんぬくもりに触れて、楽しくて甘くて幸せな時間を過ごすことができた。

そして帰りの飛行機内で、窓から見える小さくなっていく陸地を眺めながら、本当に新婚旅行が終わっちゃったんだと虚しさに襲われる。

私はとっても楽しい五日間を過ごすことができたけど、蒼はどうだろうか。

ふと気になり、一緒に窓から見える景色を眺めている彼に問うた。

「ねぇ、蒼」

「ん? どうした?」

すぐに甘い声で聞いてきた彼。

「旅行……どうだった? 楽しかった? ……修学旅行の記憶を塗り替えることができた?」

恐る恐る尋ねると、蒼は目を丸くさせた後、口元を押さえて笑った。

「なに? 杏ってば、そんなこと心配してくれていたの?」

笑いを堪えながら聞かれて、顔が熱くなる。
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