焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
海上自衛官の仕事を色々と知ることができて、美味しいものが食べられて。それだけで充分だよね。

だけどみどりはまだ不満げ。そして織田くんをさがしているのか、周囲をキョロキョロし始めた。

「……あ、あそこなんだろう。ちょっと行ってみる?」

「うん、いいよ」

人だかりができている場所へ向かうと、どうやらそこは子供を対象とにした体験教室のようだった。

子供たちが楽しそうに手旗体験などをしている。その様子をお母さんたちがスマホやカメラ片手に見守っていた。

「次、行こうか」

「そうだね」

手旗とかちょっと興味あるけど、子供に交じって体験できるはずないし、かといってお母さんたちと一緒に見学しているのも……。

そう思い、みどりと違う展示スペースへ向かおうとしたものの、ふと子供に教えている自衛官が目に入り足を止めた。

「あれ……?」

遠目でよく見えないけれど、もしかして……!

「ごめん、みどりちょっと待ってて!」

数メートル先を歩いていたみどりに声を掛けて、来た道を戻っていく。
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