焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
みどりの言うように耳を澄ましてみると、「あの自衛官カッコいい」「うちの子供、あの人に当たらないかしら」「写真、あとで送ってー」などと騒ぐ声が聞こえてきた。

どうやら自分の子供じゃなく、織田くんを撮っていたようだ。

でも騒いで写真に収めたくなる気持ち、すごくわかる。織田くん……カッコよすぎだよ。

近くでカシャカシャとシャッターを切る音が聞こえると、次第にウズウズしてくる。

ど、どうしよう。私も制服姿の織田くんを写真に収めたい。いいかな? こっそり働く姿を写真に撮っても。

なんて思いながらも、手にはしっかりとスマホが握られている。それを見たみどりは笑いながら言った。

「いいんじゃない? 写真に撮っても。むしろツーショットお願いしてきたら?」

「いやいや、それはさすがに……!」

仕事中だし! ――でも。

「いいかな? こっそり撮っても」

心配になりみどりに聞くと、彼女はあっけらかんと言った。

「いいに決まってるじゃない。みんな撮ってるし」

「そう、だよね」
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