焦れ恋ロマンス~エリートな彼の一途な独占欲
「私としては織田さんがその相手ならいいなーって思っているけどね。だってあんなにイケメンな相手、なかなかいないって!!」

両手拳をギュッと握りしめて織田くんがイケメンだと力説するみどりに、思わず笑ってしまった。

「もう、みどりってば……。言っておくけど、織田くんはイケメンだけが取り柄じゃないからね?」

優しくて、誰に対しても平等で仕事に一生懸命で……。きっとまだまだ私が知らない彼の良いところは、いっぱいあるんじゃないかな。

彼のことを想像していると、ふと感じる視線。それはもちろんみどりのもので、私を見てなにか言いたそうな顔をしていた。

「なに?」

表情を引き締めて尋ねると、みどりは頬杖をつきながら言った。

「今の杏を見て、織田さんに恋に落ちるのも時間の問題じゃないのかなって思って」

「……そんなの、わからないよ」

今、私が感じている気持ちが恋心なのかわからない。

だって高校生の時から私、ずっと織田くんのことを尊敬というか、憧れていたから。
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