イジワル執事と王太子は伯爵令嬢を惑わせる
「君が王宮へと去った後、ケビンたち全員に決闘を申し込んだ」

 エレオノーラが息を飲む。

 ケビン? 決闘?

 物騒な言葉が出てきて、アディはポーレットと顔を見合わせた。

 それは、エレオノーラが王太子妃候補として王宮にあがる、一月ほど前の事だった。

 *****

「王太子妃……?」

 衝撃的な言葉に、ブライアンが振り向いた。エレオノーラは、扇も使わずにまっすぐにブライアンを見上げている。
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