イジワル執事と王太子は伯爵令嬢を惑わせる
性格的に社交界のパーティーを好まなかったアディは、三年前に社交界デビューして以来、具合が悪い体調がすぐれないと言っては誘いを断って、王宮にもサロンにもろくに顔を出さなかった。
おかげで、モントクローゼス家の令嬢は病弱の美少女との誤解、いや噂が広まってしまったのだ。
それで社交会に顔を知られていないことが、クレムたち貴族などを含むロザーナの街の人々に伯爵令嬢と気づかれていない理由でもある。
喜ぶアディとはうらはらに、ランディは渋い顔をしたままだ。
「なによ、私だって一応伯爵令嬢よ? 王宮に上がっても、ちゃんと女官を務められるわよ」
おかげで、モントクローゼス家の令嬢は病弱の美少女との誤解、いや噂が広まってしまったのだ。
それで社交会に顔を知られていないことが、クレムたち貴族などを含むロザーナの街の人々に伯爵令嬢と気づかれていない理由でもある。
喜ぶアディとはうらはらに、ランディは渋い顔をしたままだ。
「なによ、私だって一応伯爵令嬢よ? 王宮に上がっても、ちゃんと女官を務められるわよ」