エレディンの乙女と青龍の守護者
「それに、、空は、、空を飛んでいるのですか?!

神官様、この方はどなたですか?!」

カティナが空中を見上げ、ひとり騒ぎ始めた時、
カティナの隣で神官は「ぁっ!」と声を上げ、
同時に武神官たちもそれを察し、一気に戦闘態勢を取っていた。白地に青色の線の裾がはためく。

周囲の状況を察する余裕もないカティナは
まだ上空を見ている。
時折何か言葉を返している。
「、、ティナ様!カティナ様!
あなたにはそこの方が見えるのですね!?
確かにどなたか、いらっしゃるのですね?!」

「、、ええ、、とてもつよい光りを放っていらっしゃるわ。神官服ではー、、ないようですけれど、、」

カティナが頷くやいなや、
「カティナ様、失礼致します!」

カティナの身体がぐっと持ち上げられた。


太く強い声が響く。
「お下がりください!ここは我々が引き受けます!
シロカ殿、カティナ様を早く神殿へ!」
シロカと言われ短く返事をしたのは、今までカティナに優しく微笑み答えてくれていた神官だった。
カティナを抱き上げているのはそのシロカだ。

シロカがさっとカティナの膝の後ろに手を当て、
そのまま一気に横抱きに抱え上げていたのだ。


周りの物々しい状況がやっと目に入ったカティナは目を見張る。
「これはどういうこと?!」
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