エレディンの乙女と青龍の守護者
『そのように私を真っ直ぐに見つめてくる者はいない。』
両肩からぎゅっと抱きしめるように、
シュナインの胸に取り込まれる。
「おい、そこの神官。警告だ。
邪魔をすれば次は無い。」
カティナの手を握り、その甲に触れる。
確かにそこに黄金のひかりの円が輝いている。
だが印は浮かんでいない。
カティナは口元を横一文字にぎゅっと結ぶ。
『着るものを用意させよう。
それから名前も。
カティナはこの国の花の名であろう。
どんな名が良いかーー。』
シュナインは栗色の瞳を覗き込む。
『花が好きかー?
、、、、、私に怒っているのか?』
顎に手が添えられる。
首が傾き、見下ろす様に見つめられる。
唇が近い。
「、、できません。」
薄い緑の瞳は不思議そうに瞬いた。