エレディンの乙女と青龍の守護者
だがシュナインはすぐ横を向き、
その瞳は隠されてしまった。
『きみに拒否されるのはつらい。
できれば、受け入れてほしいーー、、だが、、
いや、今はいい、、』
こちらを向いた薄い緑の瞳は冷静さを取り戻していた。
『私が欲しいのはきみ自身だ。
他には要らない。望んでもいない。
私の望みは、ただひとつだ。』
「何を言ってるの?」
カティナは眉を思い切り寄せた。
「私と共に来い。」
はっきりと耳元に囁く。
意味がわからない。
理解ができなくて頭を振る。
「私はここに、女神様の祝福を、、あ、ぁぁっ!」
肩にするどい痛みが走った。
目の前でシュナインも目を見開いている。
肩を掴んでいるのは、また違う手だった。